【貯蓄の方法で答えが変わる!?】奨学金は繰り上げ返済するべきか。



同僚
奨学金の返済大変だけど、ちょっとでも早く返した方がいいよね。しきぽんはどれくらい借りてるの? 繰り上げ返済の予定はある?
しきぽん
私は1000万円借りているよ。でも、今のところ繰り上げ返済をするつもりはないかな。

 

 こんにちは、しきぽんです。

 今回は「奨学金の繰り上げ返済はするべきなのか?」という疑問について触れていきます。

 この記事を読むことで、状況に合わせた選択が出来るようになります。

 ぜひ最後までご覧ください。

 

この記事を読んで欲しい人
奨学金を繰り上げ返済すべきか悩んでいる人

 

奨学金の繰り上げ返済ってどうするべき?

奨学金が「借金」であることを認識する

しきぽん
奨学金は借金だから、返済にあたっては金利が発生するよ。これがどのくらいになるか知ってる?
同僚
えっと、大学で返済について説明された気がするけど……あんまり覚えてないや。

 まず前提として、ここでは日本学生支援機構が運営している第二種奨学金を例にしていきます。

 第二種奨学金は返済にあたって金利が発生します。

 そしてその金利は「固定金利」と「変動金利」に分けられます。

 ご自身がどちらを選んでいるのかは、返済要綱で確認してみましょう。

しきぽん
この金利が発生するシステムは、一般的なローンと同じものだね。
同僚
うーん、ローンって聞くと、一気に「借金感」が増したなぁ。住宅や自動車をローンで買うときは、必ず年利の話をされるよね。

 これは実際の同僚との会話です。

 借金感が増した……とてもいい表現ですね。

 そうです。奨学金とは、つまるところ借金なのです。

 そして、この年利数%という値を甘く見てはいけません

 以前の記事で、資本主義と複利の恩恵について解説しました。

 その時は金利が素晴らしいものという言い方をしましたが、ローン(つまりは借金)をした場合は話が変わります。

 お金の借入をしたら、金利は強大な敵として皆さんの前に立ちはだかります。

 借りた金額が大きいほど、そして返済する時間が長いほど、利息は化物みたいに膨れ上がっていくのです。

 

 一例を挙げましょう。私立大学の薬学部に通うため、6年間で金利1%かつ月額14万円(保証料込み)を借り続けたとします。そうすると貸与総額は10,080,000円になりますね。その後、20年かけて返済をしていくと……

しきぽん
しめて11,209,463円でございます~。
同僚
そんなに利子がつくんだ……

 

 改めてこの金額を目にすると、卒倒してしまいそうです(笑)

 さて、ではこれが金利2%になるとどうしょうか。

 同じ条件で計算した場合、

しきぽん
借入金額は変わらないけれど、返済額はかなり変わってくるよ。その額なんと12,375,221円。これはやばいね~。
同僚
ひええ。たった1%の違いなのに、ここまで変わってくるのか。

 

 今回はあくまでも一例でしたが、奨学金にはもっと低い金利もあります。

 私の年利率はおよそ0.19%。上記の2例に比べると、かなり良心的ですね。利息分も20万円程度です。

 なお、日本学生支援機構は奨学金にかかる金利に上限を設けており、どれだけ高くても3%以上にはなりません。

 3%って、20年間複利で運用したらとんでもない金額になってしまいますね……

 

固定金利、変動金利とは?

 少し話がそれましたが、固定金利と変動金利とは、どういったものなのでしょう。

 以下に簡単にまとめておきます。

固定金利返済終了まで同じ利率
変動金利だいたい5年ごとに利率が変動する

 固定利率、変動利率の詳細については、今回の記事の趣旨から外れてしまうので割愛します。私が大学を卒業した年の奨学金の金利は0.16%程度だったようですね。

 見直し利率はもう少し低かったのですが、私は初年度に固定利率を選択してよかったと思っています。

 なぜなら、毎月の出費が固定されるので、その他の支出をコントロールしやすいからです。

 

資産運用を検討・開始しているのなら年平均利回りを確認する

 正味なところ、奨学金を繰り上げ返済すべきかどうかは、その人の生活スタイルによって変わってきます。

 ここでいう生活スタイルとは、ずばり投資をしているか否かです。

しきぽん
銀行預金と投資では、年間の金利に大きな違いがあります。

 ここしばらく銀行預金の金利が低くなっているのは、皆さんもご承知の通りですね。

 メガバンクの金利は、年間でおよそ0.01%に設定されています。

 つまり、1億円を預けても年間で1万円しか増えないのです。

 

 かたや、インデックス投資や債券などで、手堅く投資をしたらどうでしょう?

 投資する金融商品にもよりますが、年利3~4%くらいのリターンは期待できそうですよね。

 ではここで、奨学金の金利を思い出してください。

 奨学金の金利は、どれだけ高くても3%は上回りません。

 この時、銀行預金と投資による運用……そのどちらを選択すれば複利の恩恵に預かれるかは火を見るより明らかです。

 銀行預金を資産運用のメインに据えている方は、一刻も早く奨学金を返済した方がいいでしょう

 一方でインデックスファンドの購入を行っている方は、たとえ返済が遅延して利子が付いたとしても、それを上回るリターンを得られるため、早急な返済は必要ありません

自分の経済状況を把握する

同僚
確かに、株式市場は超長期で見れば右肩上がりだからね。でも、それがわかっていても踏み切れないんだよなあ。

 投資をしているならば奨学金の返済を後回しにする……これは理屈じゃなく、感情として受け入れにくいことかも知れません。

 また、日々の生活にも苦労するほど金銭的に余裕がないのであれば、投資をしている暇などないでしょう。

 そうした方は、もちろん奨学金の返済に集中すべきです。

 あくまでも、余剰資金がある場合に限っての話なのです。

まとめ

 今回の記事をまとめると、以下のようになります。

繰り上げ返済をすべき人の特徴まとめ

  • 奨学金が「借金」であることを認識している。
  • 銀行預金がメインで資産運用をしていない。
  • 経済的にある程度の余裕がある。

おわりに

 大学を卒業した人の中には、経済的な理由で奨学金を借りた人も多いと思います。

 私も決して裕福な家庭でなかったことから、奨学金を満額借りて大学に通っていました。

 しかし、6年間の授業料は総額1200万円程度かかります。

 奨学金の1008万円だけでは到底足りません。

 だからこそバイトをして、それを学費の足しにしてきました。

 

 なのに、実際に薬剤師になってみたら、給与体系に問題だらけだったという仕打ち……

 おっと、話がそれてしまいましたね。

 

 ともあれ、今回の記事が「奨学金の繰り上げ返済の是非」について、参考になれば幸いです。

 なお、卒業年毎の年利は日本学生支援機構の公式サイトにて確認してみてください。

 それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

 ばーい!



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