各政党の政策を分かりやすく比較!少子高齢化・雇用・エネルギー問題への取り組み



【2025年参議院選挙】各政党の政策を分かりやすく比較!少子高齢化・雇用・エネルギー問題への取り組み

【2025年参議院選挙】各政党の政策を分かりやすく比較!少子高齢化・雇用・エネルギー問題への取り組み

2025年7月4日 | 政治・選挙

2025年夏の参議院選挙が近づいてきました。でも、「参議院選挙って何?」「どの政党がどんな政策を掲げているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、参議院選挙の仕組みと、各政党が掲げる3つの重要課題(少子高齢化対策、雇用・労働市場改革、エネルギー問題)への取り組みを、中高生でも分かりやすく解説します。

そもそも参議院選挙って何?

日本の国会は衆議院参議院の2つから成り立っています。これを「二院制」といいます。なぜ2つあるのでしょうか?

📌 参議院の特徴

  • 任期は6年(衆議院は4年)
  • 3年ごとに半分ずつ改選(今回は125議席が対象)
  • 解散がない(衆議院は解散がある)
  • 別名「良識の府」「再考の府

参議院は、衆議院が決めたことをもう一度じっくり考える役割があります。例えば、急いで決めてしまいそうな法律も、参議院でもう一度チェックすることで、より良いものにできるのです。

投票の仕組み

参議院選挙では、1人で2回投票します:

投票の種類何を書く?どうやって当選が決まる?
選挙区選挙候補者の名前各都道府県で得票数の多い人から当選
比例代表選挙政党名 または 候補者名政党の得票数に応じて議席配分

今回注目される3つの重要課題と各政党の政策

2025年の参議院選挙では、特に以下の3つの課題が重要視されています。各政党がどのような解決策を提案しているか、見ていきましょう。

1. 少子高齢化対策・社会保障

日本は少子高齢化が急速に進んでいます。子どもが減り、高齢者が増えることで、年金や医療費の問題が深刻化しています。

🔵 自由民主党
  • こどもまんなか社会」を実現
  • 高校授業料の実質無償化
  • 保育士・幼稚園教諭の処遇改善
  • 基礎年金の納付期間を40年から45年に延長を検討
  • 医療DXで効率化を進め、医療費を抑制
🔴 立憲民主党
  • 共生社会」の実現を目指す
  • 高額な医療費の自己負担は引き上げない
  • 所得に応じた医療・介護費の上限制度を創設
  • 基礎年金の底上げ(マクロ経済スライドの早期終了)
  • 教育国債で子育て支援金を廃止
🟠 日本維新の会
  • 現役世代の社会保険料を年間6万円引き下げ
  • 全教育の無償化を目指す
  • 高齢者医療の窓口負担を1割から3割へ
  • 年金制度を積立方式への移行を検討
  • 給付付き税額控除やベーシックインカムを検討
🟡 国民民主党
  • こども国債」で子育て支援を充実
  • 介護職員・看護師・保育士の給料2倍を目指す
  • 社会保険の適用拡大で年収の壁を解消
  • 在職老齢年金の見直し
🟢 公明党
  • 創造的福祉社会」を構築
  • 妊娠・出産にかかる費用の無償化
  • 小中学校の給食無償化
  • 奨学金返済の税制支援を検討
  • エッセンシャルワーカーの所得を抜本的に引き上げ
🔵 日本共産党
  • 医療・介護・教育の無償化
  • 基礎年金底上げ(マクロ経済スライド廃止)
  • 最低保障年金の導入を検討
  • 金融所得課税を強化
  • 大企業・富裕層への課税強化で財源確保
🟣 れいわ新選組
  • 社会保障の無償化
  • ベーシックサービスの拡充
  • 消費税廃止で生活支援
  • 分配重視の政策を展開
⚪ 参政党
  • 日本人ファースト」を掲げる
  • 子育て支援に力を入れる
  • 国籍条項を伴う出産育児一時金の引き上げ
⚫ 日本保守党
  • 国籍条項を伴う出産育児一時金の引き上げ
  • キャリア教育の拡充
  • 商業・工業・農業など専門学科の無償化
  • 補助金を減らし、大学の統廃合を促進
🟤 社民党
  • 食料品消費税の即時ゼロを実現
  • 緊急生活支援策で国民を応援

2. 雇用・労働市場改革

物価は上がっているのに、給料がなかなか上がらない…。そんな悩みを解決するため、各政党が様々な政策を提案しています。

政党最低賃金主な雇用政策
自民党継続的な引き上げリスキリング支援、同一労働同一賃金の徹底
立憲民主党3%の名目賃金上昇率希望者は正社員化、「同一価値労働同一賃金」実現
日本維新の会明記なしライドシェア解禁、ジョブ型雇用への転換
国民民主党全国一律1,150円以上賃上げ引当金制度の創設、長時間労働の是正
公明党2029年までに1,500円多様で柔軟な働き方推進、育成就労制度導入
日本共産党大幅引き上げ非正規の正規化、公契約法制定
れいわ新選組全国一律1,500円介護・保育の月給10万円UP、就職氷河期世代支援
参政党明記なし日本人の雇用を優先、外国人は高度人材のみ
日本保守党明記なし具体的な政策の記載なし
社民党明記なし食料品消費税ゼロで生活支援

3. エネルギー問題

電気代の高騰や地球温暖化対策として、どのようなエネルギー政策を取るべきか。特に原子力発電の扱いで、各党の立場が大きく分かれています。

⚡ エネルギー政策の主な立場

【原発推進派】

  • 自民党:再稼働+新増設も開始
  • 日本維新の会:早期再稼働+次世代炉推進
  • 国民民主党:多様な選択肢として原発も活用

【条件付き容認派】

  • 公明党:地元理解を得た原子炉のみ再稼働

【原発ゼロ派】

  • 立憲民主党:全原発の速やかな停止・廃炉
  • 日本共産党:原発即時ゼロ+再エネ100%
  • れいわ新選組:原発即時廃止+廃炉ニューディール
  • 社民党:原発ゼロ政策を支持

【政策未表明】

  • 参政党・日本保守党:エネルギー政策の具体的な言及なし

その他の政党

上記の主要政党以外にも、以下のような政党が今回の選挙に参加しています:

  • みんなでつくる党:社会保険料や増税への反対を主張
  • 再生の道:教育を最優先にすることを掲げる
  • チームみらい:若い世代の政治参加とテクノロジー活用を推進

これらの政党は、特定の課題に焦点を当てた活動を行っています。

どの政党を選ぶ?投票前のチェックポイント

たくさんの政策がありますが、すべてを理解する必要はありません。以下のポイントをチェックしてみましょう:

  1. 自分にとって一番大切な問題は何か?
    (例:教育費、就職、環境問題など)
  2. その問題に対して、どの政党の政策が自分の考えに近いか?
  3. 実現可能性はあるか?
    (財源の説明があるか、具体的な方法が示されているか)

💡 投票のヒント

完璧な政党はありません。100%自分の考えと一致する政党を探すより、「一番大切にしたいこと」を基準に選ぶことが大切です。

まとめ:あなたの一票が未来を作る

参議院選挙は、日本の未来を決める大切な選挙です。今回見てきたように、各政党は少子高齢化、雇用、エネルギーという重要な課題に対して、それぞれ異なるアプローチを提案しています。

「政治は難しい」と思うかもしれません。でも、実は政治は私たちの生活そのものです。給料、教育費、医療費、電気代…すべて政治によって決まります。

18歳以上の方は、ぜひ投票に行きましょう。あなたの一票が、日本の未来を作る大切な一歩になります。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA