前編のおさらい
前編では、パイモンが時の神イスタロトである可能性について、ゲーム内の様々な証拠を基に考察しました。ウェンティとの繋がり、時間操作能力、淵下宮の謎など、多くの要素がこの説を支持しています。
後編では、さらに衝撃的な「第三降臨者説」と、物語の核心に迫る考察を展開します。
衝撃の真実:第三降臨者としてのイスタロト
フォンテーヌ編の魔神任務で、物語は衝撃的な展開を迎えました。タルタリヤの師であるスカークが明かした一言が、これまでの考察を根本から覆す可能性を秘めています。
スカークの衝撃発言
「神の心は第三降臨者の遺骨である」
この一言は、原神の世界観における最重要機密の一つと言えるでしょう。
降臨者とは何か
まず「降臨者」について理解を深める必要があります。降臨者とは、テイワットの外からやってきた存在で、以下の特徴を持ちます:
降臨者の定義と特徴
- 世界樹に記録されない – テイワットのシステムの外側の存在
- 世界樹の改変の影響を受けない – 歴史改変後も元の記憶を保持
- 世界の「変数」となる力を持つ – 運命を変える可能性を秘める
- 極めて稀少な存在 – 現在までに4名のみが確認
第三降臨者がイスタロトである根拠
では、なぜ第三降臨者がイスタロトだと考えられるのでしょうか。これには複数の論理的な根拠があります。
消去法による推論
- 神の心の創造時期
神の心は「復讐の大戦」(第二降臨者ニーベルンゲンとパネースの戦い)の後に作られました。この時期、まだ七神は存在していませんでした。 - 候補の絞り込み
この時代に存在した主要な存在:- パネース(第一降臨者)- 自身の遺骨を使う理由がない
- ニーベルンゲン(第二降臨者)- 敵対者の遺骨を神々に配るとは考えにくい
- 元素龍たち – 降臨者ではない
- イスタロト – 残る唯一の有力候補
- イスタロトの特殊性
イスタロトは「時の執政」としてテイワットに属しながら、淵下宮の民を助けるためにテイワット外へ出たことがあります。再びテイワットに戻った際、降臨者として判定された可能性があります。
神の心の正体 – 第三降臨者の遺骨
「神の心が第三降臨者の遺骨」という事実は、原神の世界における神々のシステムそのものに関わる重大な秘密です。
なぜ遺骨が神の心になったのか
神の心創造の背景
復讐の大戦でパネース(天理)は重傷を負い、世界を直接統治する力を失いました。そこで、世界を間接的に統治するシステムとして「七神システム」を構築する必要が生じました。
- 第三降臨者(イスタロト)の遺骨は、降臨者としての特殊な力を保持
- この力を七つに分割し、各地域の統治者に配布
- 神の心を通じて、天理は間接的に世界を監視・統治
スカークが「神の呪い」と表現した理由
スカークは神の心を「神の呪いに似たもの」と表現しました。これは偶然の表現ではありません。
つまり、神の心は単なる力の源ではなく、所有者を天理のシステムに組み込む装置でもあるのです。これが「呪い」と表現される理由でしょう。
時系列で読み解く降臨者の歴史
ここで、降臨者の歴史を時系列で整理してみましょう。
テイワットの歴史における降臨者
テイワットを創造し、「第一の王座」として君臨。七龍王を倒し、人類の時代を築く。
パネースに敗れた後、テイワット外でアビスの力を得て帰還。「復讐の大戦」を引き起こす。
何らかの理由で死亡。その遺骨は神の心として七神に配られる。
現在の主人公。双子の片割れと共にテイワットへ。世界の運命を変える可能性を持つ。
イスタロトはいつ、なぜ死んだのか
この謎について、プシュパの歌に興味深い記述があります:
この詩的な表現は、イスタロトが:
- 時間的制約を超越した存在である
- 死んでもなお、いつか復活する運命にある
- その復活は人々にとって喜ばしいものとなる
ことを示唆しています。
パイモンが旅人と共にいる理由
もしパイモンが本当にイスタロトであるなら、なぜ彼女は旅人と共に旅をしているのでしょうか?
運命的な出会い
旅人とパイモンの出会いは、一見偶然のように描かれています。旅人が釣り上げたという設定は、多くのプレイヤーにコミカルな印象を与えました。しかし、これは本当に偶然だったのでしょうか?
出会いの必然性
時の神であるイスタロトが、第四降臨者である旅人と出会うことは、運命的な必然だった可能性があります。考えられる理由:
- 監視者としての役割 – 天理に代わって降臨者を監視
- 案内者としての使命 – 旅人を正しい道へ導く
- 自身の復活への布石 – 旅人の力を借りて本来の姿を取り戻す
「旅人専属の存在」としてのパイモン
パイモンは常に自分を「最高の相棒」「旅人専属のガイド」と称しています。これは単なる自己紹介以上の意味を持つかもしれません。
パイモンの特別な立ち位置
- 旅人以外の人物とは深い関係を築かない
- 常に旅人の側を離れない(ゲームシステム上も)
- 旅人の決定を最終的には必ず支持する
- 時に旅人の代弁者として振る舞う
これらの特徴は、パイモンが単なる相棒以上の、運命的な絆で結ばれた存在であることを示唆しています。
予言される未来:破壊と再生の神
物語の結末で、パイモンはどのような運命を辿るのでしょうか。イスタロト説が正しいとすれば、衝撃的な展開が待っている可能性があります。
「神」の座に就く旅人
「いつかあなたは『神』の座に昇る」
– ダインスレイヴの予言より
この予言は旅人の未来を示唆していますが、同時にパイモンの運命とも深く関わっている可能性があります。
破壊と再生のシナリオ
考えられる物語の結末
- パイモンの覚醒
物語のクライマックスで、パイモンは自身の正体を思い出し、時の神イスタロトとしての力を取り戻す。 - 世界の破壊と再生
イスタロトは「破壊と再生を司る神」として、腐敗したテイワットのシステムを一度破壊する必要に迫られる。 - 旅人との選択
旅人は「神」の座に就くか、それとも別の道を選ぶか、究極の選択を迫られる。 - 新たな世界の創造
パイモン(イスタロト)と旅人が協力し、より良い世界を創造する。時を超えた絆が、新世界の礎となる。
「忠実な仲間」としての意味
イスタロト説の興味深い点は、パイモンと旅人の関係に矛盾が生じないことです。
関係性の真実
パイモン = イスタロト = 時の神
↓
「旅人専属の存在」として、永遠に旅人を導く運命
↓
時を超えた絆で結ばれた、真の意味での「最高の相棒」
総括:原神物語の核心
考察のまとめ
ここまでの考察を総括すると、パイモンが時の神イスタロトである可能性は極めて高いと言えます。その根拠は:
- ゲーム内の多数の証拠
ビジュアル的なヒント、時間操作能力、他キャラクターの証言など - 第三降臨者説との整合性
神の心の正体、降臨者の歴史、消去法による推論 - 物語上の必然性
旅人との出会い、共に旅をする理由、予言される未来 - テーマ的な一貫性
「時間」「記憶」「絆」という原神の重要テーマとの合致
この説が示唆する物語の深み
もしこの考察が正しければ、原神は単なる冒険物語ではなく、より深遠なテーマを内包した作品ということになります。
原神が描く究極のテーマ
- 運命と自由意志 – 定められた運命に抗う旅人の物語
- 記憶と忘却 – 失われた記憶を取り戻す過程での成長
- 破壊と創造 – 古いシステムを破壊し、新たな世界を創る勇気
- 絆の永遠性 – 時を超えても変わらない、真の友情の価値
今後の展開への期待
原神の物語はまだ序章に過ぎません。今後のアップデートで、この考察がどの程度的中するか、あるいは全く予想外の展開が待っているか、それを見届けることも楽しみの一つです。
注意事項
この考察は2025年1月時点での情報を基にしています。今後のアップデートで新たな情報が明らかになり、考察の内容が変わる可能性があることをご了承ください。
よくある質問(FAQ)- 後編
終わりに
パイモンとイスタロトの関係性についての考察、いかがでしたでしょうか。一見すると荒唐無稽に思える説も、ゲーム内の証拠を丁寧に積み重ねていくと、驚くほど説得力を持つことがお分かりいただけたと思います。
原神の魅力は、このような深い考察を可能にする緻密な世界観構築にあります。今後も新たな情報が明らかになるたびに、この考察をアップデートしていく予定です。
次回予告:「降臨者システムの全貌 – なぜ旅人の双子は降臨者ではないのか」をお送りします。お楽しみに!
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