【BNK】ICOから約4年。バンクエラとスペクトロコインの現状



 

 どうも、しきぽんです。

 昨年の新型コロナウイルス発生からしばらく経ち、今の生活に慣れてきた人も多いのではないでしょうか。

 この感染症により、あらゆる業界で変化が促されました。飲食や娯楽といった一般的な分野はもちろん、金融市場にも大きな動きが観測されています。

 そんな中でもとりわけ注目を集めているのが暗号資産ではないでしょうか。

 数年前のバブル崩壊以降、長らく低迷していた暗号資産界隈ですが、2021年は激動の繰り返しだったように思います。

 当時のバブルがかすむほど、あらゆる通貨の時価総額が爆発的に上がってしまいました。

 そこで今回は、しきぽんがとりわけ注目している銘柄について取り上げていきます。

 その銘柄の名は「バンクエラ」

 かなりのボリュームになっているので、心してお読みください(笑)

 細かい部分については、別途記事を用意するつもりです。

 深堀して欲しい部分がありましたら、ぜひご連絡ください。

 それでは、いきましょう。

この記事を読んでわかること
  • バンクエラの現状
  • バンクエラの将来性
  • バンクエラのサービス一覧
  • 保有するにあたっての注意点
  •  

    ※関連記事も掲載しておりますので、お時間があればご覧ください。

    バンクエラ(Bankera)とは

    Bankera whitepaperより

     バンクエラはリトアニアにあるスタートアップ企業の名前です。

     ブロックチェーン時代に最適化された銀行設立を目的としており、暗号資産などの革新的な金融商品と、従来の銀行業務を融合させたサービスを提供しています。

     ICO時に公開されたwhitepaperでは、カウンターパーティ(仲介の金融機関など)を介さないネットワークを構築するとされています。

     これにより、銀行組織でありながら国境を越えた取引を円滑に行えます。

     

     NEM財団の代表取締役である黄倫(ロン・ウォン)氏がアドバイザーとして就任していたこともあり、その点も大きく注目されていましたね。

     またそのICOでは、およそ170億円にもおよぶ資金調達を達成し、暗号資産界隈を震撼させました。

     前代未聞、かつ革新的なアイデアがあり、その上で明確なヴィジョンが示されている。

     誰もが興奮に打ち震えたプロジェクトでした。

     2018年に1月には、バヌアツ共和国のプライベートバンクを買収し、史上初の「銀行ライセンスを取得したICOプロジェクト」になったのです。

     ここ数年、情報技術の発達は目覚ましいものがあり、NFTやメタバースといった言葉が広く認知されるようになりました。

     Facebook社の社名変更はメディアで大きく報じられましたね。

     2018年に提示されたブロックチェーン時代の構想よりも、いっそう複雑で魅力的な世界が作られつつあるのです。

     ブロックチェーンによるインフラ普及は、もはや夢物語ではありません。

     ゆえにBankeraは、新たな時代に即した銀行になるため、企業名に銀行(Bank)と時代(ERA)の二文字を組み入れたのです。

    スペクトロコインとは

     プロジェクトの発足以前に、バンクエラの創業メンバーが立ち上げたブランドです。

     ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を提供しており、通貨の保管や両替もできるという優れもの。法定通貨へ両替することも可能です。

     また、後述するクリプトローンなどの機能も有しているほか、デビットカードの発行や決済代行サービスの運営、そしてe-walletの提供も行っています。

     バンクエラプロジェクトは、このスペクトロコインの活動の延長線上にあるとされています。

    スペクトロコインの統計データ(2017年時点)

    • 顧客数40万人以上、かつ新規登録数1400件/日以上
    • カード発行枚数6万3千枚以上
    • 1日の平均出来高58万EUR以上く

     ちなみに、しきぽんはここにいくらかのBNKを置いており、これまた後述するレベニューシェアを得ております。仮想通貨間での両替手数料がバカ高いのがネックですね。

     ※預けるにあたって注意点があるため、必ず記事を確認してください。

    ICOの実施

    ICOの目的

     2017-2018年、バンクエラはICO(イニシャル・コイン・オファリング)と呼ばれる方法で、約170億円もの莫大な資金を調達しました。ここで得た資金には、大きく3つの使い道があったとされています。

    すでに提供済みのサービスを拡大・強化するため
    商品開発と業務設立に使用するため
    既存銀行が行っている決済やローン、通貨の両替あるいは投資などのサービスに対抗するため

     一部に曖昧な表現があるものの、おおむねこんな感じですね。
     ICOを実施するにあたって、公表されたホワイトペーパーの枚数は、実に30ページ。

     なかなか読むのがしんどかったことを覚えています。金融の専門用語が結構出てきましたし、仮想通貨特有の言葉なんかもあったので、その都度調べながら読んでいたんですよね……

     ともあれ、そうやってホワイトペーパーを読み進めていくと、細部まで緻密に作りこまれていることがわかります。事業の内容も面白い。これは投資する価値があるのではないか。

     それが当時のしきぽんの感情でした。そして、そうした思いを抱いた人が少なからずいたからこそ、相当の金額が動くプロジェクトになったのでしょうね。

     と、話を元に戻しましょう。

     この時、ICO参加者にはBNK(バンカー)と呼ばれる仮想通貨トークンが発行されています。投資金額に応じて、得られるBNKの量は異なるのですが、ICOを何段階かに分けることで、少しずつ1BNKあたりの値段が上がっていきました。

     以下に、当時のホワイトペーパー(日本語訳版)の一部を載せておきます。

     これすごくないですか?

     よく目を凝らして読んでみてください。

     SCO(今の時点ではまだ実施されていない)を行う際には、1BNKあたりの値段が0.1EURを下回らないようにするって書いてあるんですよ。

     これが真実かどうかはともかく、英語の原文を見た時には目を疑いました。

     まぁ、これがICOについての概要です。

     ちなみに、BNKは過去に一度100円付近まで爆騰したことがあります。
     今の値段のおよそ666倍ですね(笑)

    BNKトークン

     ICOによって配布されたBNKトークンについて解説していきます。

    BNKの立ち位置

     上記でも述べた通りに、ICO参加者に配布されるトークンであり、イーサリアムプラットフォーム上で作動する暗号通貨になります。規格はERC20。

     総発行枚数は250億であり、その割り当ては下記の通り。(パーセンテージは総発行枚数に対する割合)

     プレICO参加者:10%
     ICO参加者:30%
     SCO参加者:30%
     経営チームとバンクエラ社員:25%
     アドバイザリー:5%

     この辺りについては、「へえ、ふーん」くらいでいいと思います。重要なのは下記に示したユースケースの方です。

    BNKのユースケース

    BNKトークンには、大きく3つの役割があります。

    レベニューシェア
     Bankeraエコシステム内のすべての製品から得られた利益のうち、20%がトークン保有者へ還元されます。
     詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

    スペクトロコイン取引所(Spectrocoin Exchange)で無料取引ペアとなる
     スペクトロコイン取引所でBNKを介して通貨取引をすれば、そこにかかる手数料が無料になります。ここでいう通貨とは、仮想通貨のみならず、法定通貨も含まれます。

    スペクトロコインローンの利息をBNKで支払える
     スペクトロコインローンの利息をBNKで支払う場合、そのレートが最大3%引き下げられます。スペクトロコインには暗号通貨担保ローンがあり、法定通貨や暗号通貨を借り入れることが可能です。

    日本人を襲った悲劇

     2019年1月。
     バンクエラに投資していた日本人に向けて、公式より衝撃的なアナウンスがありました。
     ザ・悪夢。世紀の大厄災。大魔王襲来……そんなレベルの大事件です。

     それは、日本の居住者に対して、スペクトロコインとバンクエラ取引所での売買・トレードを停止すると言うものでした。金融庁からの警告があり、やむなくサービスの提供を中止した形ですね。

     

     この声明が出された前年には、くしくもコインチェックへの不正アクセスや不正出金事件などがあり、金融庁が注意喚起を促す事態まで発展しております。

     その影響を受けたためかはわかりませんが、BNKホルダーに限らず、多くの仮想通貨取引所にとっての向かい風になりました。

     ともあれ、金融庁のホワイトリストに登録されない限り、正式な日本上陸は難しくなってしまいました。

     現在でも明確な対策は発表されていませんが、様々な方面から「将来日本に再上陸する予定なのでは」、と囁かれています。そのうちの1つがNEMなどの仮想通貨でしょう。もちろん、確証があるわけではないため、あくまでも考察の1つと思ってください。

    バンクエラの現在

    受賞歴

     本拠地リトアニア内ではいくつかの賞を受賞していますが、世界規模での功績は以下の通りです。技術力の高さがうかがえますね。

    2019年版「フィンテック100」に選出されました
     フィンテック100は、簡単に言えばグローバルに活躍するフィンテック企業を分析して報告するものです。「トップ50」と「新興フィンテック企業50」から構成されており、毎年金融サービス業界の発展に貢献している企業を取り上げています。

     選定の基準は大きく5つ。「資金調達総額」、「資金調達レート」、「地理的な多様性」、「業界の多様性」、「製品やサービス・事業モデルのイノベーションの程度」ですね。
     製品やサービスのイノベーションはもちろんのこと、資金調達額も申し分ないため、納得の結果に思えます。

    2020年ヨーロッパで開催されたハッカソン「EUvsVirus」にて、デジタルファイナンス部門の1位を獲得しました
     ハッカソンとは、ITエンジニアやデザイナーが集まってチームを作り、特定のテーマに対して意見やアイデアを出し合います。そして、そこから決められた期間内にアプリやサービスを開発していき、成果を競い合うというものです。

    各国で行われる様々なイベントに参加

    Bankera公式Twitterより

     特に2021年10月は、バンクエラの積極的なイベント参加が見受けられました。

     その一例を紹介していきます。

    マネーロンダリング防止に注力

     暗号資産を用いる上で、もっとも警戒すべきものが資金洗浄です。

     バンクエラは、バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニア)でのフィンテック会議やマネーロンダリング防止のためのディスカッションを頻繁に行っています。

     暗号資産を扱う以上は、より緻密な犯罪対策が必要になってきます。

     新時代の銀行として、確実に地盤を作っている様子がうかがえますね。

    クリプトバレー協会主催のカンファレンスに参加

    The fourth edition of the Crypto Valley Conference with in-depth-discussions on the current state and future of blockchain technology held at Rotkreuz (Zug, Switzerland) from 28th to 29th of October 2021. (Andri Kaufmann)

     スイスのツーク州には、世界中から多くのブロックチェーン関連企業が集まってきます。

     その数は、現時点で800社以上。驚異的な数ですね。

     また、イーサリアム財団が本拠地を構えていることに加え、そのDLTの自由使用も解禁されました。

     多くの企業に応用開発を進めてもらうことにより、競争の激化が促されています。

     これはつまり、ツーク州のクリプトバレーが、ブロックチェーン技術における世界最先端になる可能性があるということです。

     バンクエラは2021年10月に、ここで行われるカンファレンスに参加します。

     スピーカーにはBinanceやカルダノ財団といった有名企業の関係者が登壇し、公式メディア一覧にはブルームバーグが名を連ねています。注目度の高さがうかがえますね。

     残念ながら、会議の詳細については公開されておらず、推測の域を出ません。

     しかしながら、世界最高クラスの開発が進んでいる地域での活動は、決して少なくない財産をバンクエラに与えてくれることと思います。

     

    2020年よりブログをリニューアル

     2017-2018年の悪夢から3年。2020年になって、バンクエラは本格的な行動を開始しました。そのうちのひとつが、公式ブログのリニューアルです。

     Twitterの更新頻度も増してきており、いよいよ時代が動き始める予感がしていますね。
     その時点での商品やシステムの開発段階を、次々と報告するようになりました。

     バンクエラの公式ブログは下記リンクから。

    バンクエラ(スペクトロコイン)で利用可能な8項目

    3つのビジネスアカウントモデルを提供

     バンクエラは顧客の用途に合わせて、3通りのビジネスモデルを用意しています。

    ① Businessプラン
     EEA(欧州経済領域)および英国内の従来の産業で事業を行う企業向け。
    ② Business+プラン
     リスクの高いセクターの企業やEEA外に拠点を置く企業に適しています。
    ③ Crypto Businessプラン
     取引所、証券会社、マイニングファームなどのブロックチェーンセクターの企業向け。

    SEPAインスタント支払いのサポート開始&ユーロでの国際SWIFT支払いが可能に

     バンクエラでは、すでにSCT Inst(SEPA Instant Credit Transfer)が導入されています。

     SCT Instはユーロ圏で導入された即時送金の手段であり、わずか10秒程度の時間で迅速な決済が可能となります。

     データの転送に際して費用などはかからず、トランザクションコスト(取引に必要なコスト)が低いのも利点の1つでしょう。

     SWIFT支払いは、今後数か月以内(2021-2022年初頭)に導入される予定とのこと。
     SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication SC)は、世界的に利用されている決済システムのひとつであり、国際銀行間通信協会という機関によって提供されています。

     SEPAなどの即時送金システムとならび、非常に多くのシェアを誇っているため、日本でも200以上のユーザーがいます。

     SEPAとは異なり、送金から着金まで2~5営業日ほどがかかります。また、手数料もそれなりにかかると言われています。

     以前書店でSWIFTに関する書籍を読んだことがありますが、結構なコストがかかると書いてありましたね……

     なかなかの良書でしたので、以下にリンクを貼っておきます。

    Bankera Visaデビットカードの発行

    Bankera blogより

     2020年12月21日、バンクエラは自社ブランドのデビットカードを発行しました。これにともない、バンクエラは自分たちで構築したエコシステムを用いて、外部に依存することなくサービスを提供できるようになりました。

     カードには物理型と仮想型の二種類が存在し、いずれにおいても発行料や月額利用料は発生しません。物理型のカードであっても、配送料はバンクエラが負担してくれます。

     現在はEU圏内でのみ使用することができます。
     また、同領域内において、月3回まではATMからの引き出し手数料が無料になります。

     引き出しの上限金額は1日あたり2500ユーロ。支払いは1日あたり5000ユーロまで可能とされています。もしこれらの上限に満足がいかない場合も、きちんと対応策が示されていました。サポートチームに連絡を入れることで利用上限を上げることができます。

     セキュリティ機能についても、自分なりのカスタマイズができるようで、その方法が公式ブログにて公開されておりました。

     インターネットバンキングのプラットフォームで自身のアカウントにログインした後、カードセキュリティ機能を選択することで「非接触型決済」、「キャッシュアウト」、「オンライン取引」等の各項目を設定できます。

     今のところ日本人には利用できませんが、バンクエラが着々と事業を拡大していることがわかり、素直に応援したい気持ちになりますね。利用可能になれば即注文です(笑)

    3段階に階層化されたKYCプロセス

    バンクエラのKYC(顧客確認ルール)は3段階に分化されており、それぞれ「基本的な確認」、「高度な検証」、「完全な検証」と呼ばれています。

     そのうち、「基本的な確認」の項目は、サービスのアンロックをするため、すべてのユーザーに義務付けられているようですね。あとは、段階的にいくつかの質問に答えるなどして、使えるコンテンツや取引金額の上限を上げていくことができます。

     金融機関は、自らが提供するサービスによってマネーロンダリングやテロの資金繰りに与しないよう、起こり得るリスクを最小限に抑えなければなりません。

     手間がかかることではありますが、自分の資産を守るためなので、こればかりは仕方がないでしょう。バンクエラは、当初からセキュリティの向上には力を入れておりましたので、至極当然な対策と思われます。

    貸付業務(各種ローン)の開始

     現在バンクエラにあるローンポートフォリオは、企業向けに短期融資を提供するビジネスローン商品と、暗号通貨担保型ローンの2種類です。

     このうち、暗号通貨担保ローンについては、2020年8月時点でスペクトロコインに統合されており、法定通貨と暗号通貨のいずれかを借り入れることができます。

     消費者ローンのサービスは現状ありません。ですが、2021年中には開始したいとの公式声明が出ています。

    スペクトロコイン取引所(Spectrocoin Exchange)

     バンクエラは2020年初頭、エコシステムの再構築を発表していました。それにともない、Bankera ExchangeをSpectrocoin Exchangeへ統合(ブランド名変更の方が正しいか)していきます。

     現在はSpectrocoin Exchangeが無事に稼働したことで、再構築のプロセスが完了しました。

     Spectrocoin Exchangeへのアクセスは、スペクトロコインユーザーであれば、既存のアカウントを使って行うことができます。

     一方、これまでスペクトロコインのアカウントを持たずにBankera Exchangeを利用されていた方は、資産を移動させる必要があります

     一応問い合わせをしてみましたが、対応は迅速にしてくれるとのことです。

    iGaming産業との提携

     バンクエラはiGaming産業との提携を行っています。これにより、さまざまなサイトで行う決済をバンクエラのサービスに紐づけることができます。

     今後、どういった展開をしていくのかに注目ですね。

     2021年11月18日。

     バンクエラの共同創立者であるVYTAUTAS KARALEVIČIUS氏が、マルタで行われるiGaming Summit「SIGMA」に参加されます。

     10:00-12:45 FINTECH & 決済の部
     10:55-11:20 決済の最新動向パネルディスカッション

     2021年以降、メタバースやNFT分野の研究開発が、より加速度的に早まっていきます。

     このサミットではメタバースを用いたゲーム産業の発展だけでなく、その決済手段についても触れられていきます。

     暗号資産とメタバースが融合することで、経済レベルは新たな次元へと進化していくとされています。

     その中でバンクエラがどこまで存在感を示せるのか注目ですね。

    2022/3/4 追記

     現時点で、すでにBankeraはSiGMAに資金提供をしていると思われます。

     以下に、URLを貼っておきますので、気になった方はご覧ください。

     なお、私はカジノで遊んだことはありません(笑)

    paypalとBankeraIBANの紐づけが可能

     現在、BankeraIBANとデビットカードをpaypalにリンクすることが可能です。
     その具体的な手順については、バンクエラブログにて詳細が記載されています。
     ページのリンクを貼っておきますので、翻訳アプリなどで確認してみてください。

     下記リンクから確認できます。

    今後の展望・考察

    API(Application Programming Interface)の提供開始

     バンクエラは、2021年半ばまでに当該サービス用のAPIを提供することを予定しています。APIとは、アプリケーションやソフトウェアの一部を一般に公開することで、サードパーティ製のソフトウェアと機能を共有できるようにするものです。

     こう言われても、なんともイメージが付きにくいですよね(笑)
     つまるところ、このAPIを用いることで、ソフトウェアの開発が捗ったり、セキュリティの向上などが見込めます。

     APIを導入した結果、バンクエラサービスの支払いを今よりも効率化できます。詳細は追って発表されますので、その時には共有いたします。

    モバイルアプリのリリース

     バンクエラは2021年の第一四半期、iOSやandroidなどのモバイル端末で使用するアプリケーションを発表する予定です。

     現状、開発は着々と進んでいるようで、すでにテスト段階に入っています。実用化に向けて、もう少しというところですね。

    インターネットバンキングへのメッセージ機能の追加

     2021年2月下旬から3月上旬までに、Bankeraインターネットバンキングへのメッセージング機能が追加されます。この機能を追加することで、アカウントや取引、そしてセキュリティ設定に関するコミュニケーションが円滑に行えるようになるでしょう。

     記事作成時点が3/7ですが、今のところはまだ実装されていません。

     今、バンクエラの公式サイトにはメッセージング機能が付いており、困ったときにすぐ訊ける環境が整っています。これは利用者の立場からすれば、かなり助かる仕様なのではないでしょうか。しきぽんは結構助けられました(笑)

    スペクトロコイン取引所で取り扱う法定通貨の追加

     Spectrocoin Exchangeは、プラットフォームにEUR(ユーロ)、USD(米ドル)、GBP(イギリスポンド)などの法定通貨を追加する予定です。

     ユーロがまだ追加されていなかったのには驚きましたが、取り扱い通貨は着々と増えているようですね。

     現在は米ドル、ユーロ、ルーブル(ロシア)、ポンドになります。日本円の記載もありますが、現在日本人の利用が制限されているため除外しています。

     暗号資産も40種類以上もあるため、かなり豊富な取扱量と言えるでしょう。

    ステーブルコインの発行

     上記と同じく、バンクエラは2021年に独自のステーブルコインを発表すると宣言しています。現段階ではほとんど情報がないため、判明次第順次記事を追加していきます。

     前提として、ステーブルコインは価格変動率のない通貨を目指して生まれたものであり、大きく3つの種類があります。

     それが「法定通貨担保型」、「仮想通貨担保型」、「無担保型」です。ここでいう法定通貨には、金や原油などのコモディティも含まれるようですね。

    補足

     2020年12月31日時点での情報によれば、スペクトロコインにて暗号通貨の預金ステーキング製品の提供が計画されているようです。

     ステーキングとは、特定の仮想通貨を持ってブロックチェーンのネットワーク参加すると、いくらかの報酬がもらえるというシステムです。

     なぜ報酬が発生するのかというと、ネットワークの安全性を確保するためだとか、いろんな理由がありますね。

     今までは仮想通貨を買い、値上がりしたところで売却するキャピタルゲインが収益の基本でした。しかし、こうしたシステムが導入されると、ただ通貨を保有しているだけで利益を得ることができます。不思議な話ですね(笑)

    BNKってどうやって買えばいいの?

     現在、日本人はスペクトロコイン取引所を利用することはできません(すでにアカウントを持っているユーザーであれば利用ができるようになりました)。しかし、しきぽんは定期的にBNKを買い増ししております。

     こんなことを言うと、
     

    仮想通貨投資家
    ……え、日本人はBankeraを利用できないって言ってたじゃないか

     

     という声が聞こえてきそうですね。

     そうです。スペクトロコイン取引所は現在日本人が使うことはできません。

     しかし、Bankeraの仮想通貨トークンを購入するだけならば、別にスペクトロコイン取引所に固執する必要はありません。BNKが上場している取引所はありますので、そちらを利用するのが良いでしょう。

     ちなみに、しきぽんはHitBTCを利用しています。こちらの取引所も、実は日本人の利用一時的に停止しています。そのため、KYCの申請をしても通らない可能性があります。

     しかし、KYCの申請がなくても、一定額までであれば取引と引き出しができるようです。

     2021年8月追記:下記リンク先の記事でHitBTCの登録手順を解説しています。

     

     なお、スペクトロコイン取引所が日本人相手に解禁されたら、そちらの登録方法についても記事にしていきます。

    ウォレットに放置しておくとBNKは消滅する?

     衝撃的な事実があります。

     それをすごくシンプルにまとめると、以下のようになります。

  • ウォレットにBNKを放置して、12か月以上ログインも取引もしていなかったら、アカウントの管理手数料として毎月BNKが徴収されていく
  •  

     これは公式に出された回答であり、ICO時点から確定していた事実です。

     ですが英語で、しかも大量にあった注意事項すべてに目を通していた人は少ないと思います。

     私自身もそうでした。whitepaperは死ぬほど見ましたが、注意事項なんて気にも留めていませんでした。

     資産を守ることが出来た人は、12か月に1回は必ずポートフォリオのメンテナンスをしていきましょう。

    ※注意事項の料金項目「6.2」に記載があります。

    おわりに

     SNS上ではバンクエラに対する評価は二分されています。スキャム(詐欺)コインと罵る声もあれば、素晴らしいプロジェクトだと賞賛する声もある。しかし、これは投資という特殊な世界では、そう珍しいものではないのかも知れません。

     いつの時代も、現状ではなく未来を見据えて投資を行った者が勝利していきます。

     将来利益を得られるのか、ゴミとなって消えていくのか。それは今の時点ではわかりません。しかし、かの有名な投資家ウォーレン・バフェットも、最初の投資は割高な株式を購入するところから始まりました。

     周りからどれだけ「やめておけ」と言われても、彼は自分の信じた道を突き進みました。

     その結果、バフェットは世界最高の投資家として君臨しています。

     今回の記事はバンクエラを人に勧めるためのものではありません。しかし、BNKってどんな通貨なの? という疑問を少しでも晴らせたらと思い、執筆しました。

     今回の内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

     それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

     ばーい!

     

     PS. バンクエラに関する記事をアップした時には、Twitterで情報提供をいたします。

     バンクエラ好きな方は、ぜひフォローをお願いいたします。



    15件のコメント

    BNKを保有している通りすがりの投資家です。
    よく調査されていて情報も整理され分かり易い内容で、非常に勉強になりました。
    ありがとうございます。

    しきぽんさんは、4/26以降レベニューシェアの配分が止まっていることについてどうお考えでしょうか。
    何か、ご存知のことがあれば教えて頂けますと幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    コメントありがとうございます。
    レベニューシェアについては、8/23付で4月以降の配当がまとめて与えられています。
    またウォレットを確認してみることをお勧めいたします。
    確かに現在、レベニューシェアの遅れが常態化していますね。
    これについて明確な答えを持っているわけではありませんが、おそらくバンクエラはレベニューシェアの自動化よりも、別の業務やシステム開発に資金を投じているのではないでしょうか。
    いくら銀行業を行っているとはいえ、バンクエラがベンチャー企業です。となれば、潤沢な資産があるとは思えません。
    レベニューシェアが毎週配当されるようになれば、諸々の状況が好転したと考えられるでしょう。

    9/6追記
    レベニューシェアについて調査した内容を記事にしております。
    ご参考にしていただければ幸いです。
    https://sihikipon-yakujob.com/bnk-revenueshare/

    早速のご回答ありがとうございます。
    確認したら配当が出ていました。

    しきぽんさん、初めまして。
    私もBNKをICOから保有する者です。

    しきぽんさんのブログを拝見して、
    ネット上のBNK情報が少ない中で共感できる考察が多数あり、
    今後もBNKを信じ続けて保有しようという気にさせてくださる内容で
    たいへん有意義でした。ありがとうございました!

    私も可能であれば、BNK買い増しを試みたい一人でして、
    SpectroCoinの高い手数料を負担してでもBNKを入手しようか迷っていたのですが、
    しきぽんさんの記事を拝見して、HitBTCでの購入を検討しています。

    ブログ拝読後(2021年9月)に、
    以前から開設していたHitBTCの口座へアクセスしたのですが、
    二段階認証の後にWEBページ上では画面が真っ白で一切の操作が不能、
    iOSアプリのみログインができ、その後の使用もできるようでした。
    (入金等はまだしておらず、どこまで使えるか、、)

    しきぽんさんが国内居住の方の場合になるかと思いますが、
    HitBTCの口座へのアクセスは問題なく行えているのでしょうか。
    WEBとアプリそれぞれのご状況をお伺いできましたら幸いです。

    コメントありがとうございます。

    私も日本居住者です。
    ちょうど昨日の夜に試してみたのですが、PCブラウザでのHitBTCへのアクセスはできるようになっていました。
    一方、私の場合はアプリにログインができません。
    具体的に言うと、起動そのものができないのです。

    システム障害のせいなのか、別の原因があるためか。
    この辺りはまだ判然としていないため、時間を置いて様子を見るのがいいと思われます。

    しきぽんさん

    早々のご返信ありがとうございます!
    私とは逆のパターンでしたか、、
    因みに、いま試してみても、PCブラウザは真っ白、
    アプリは1分ほどローディングのぐるぐるの後で4桁PASS入力画面、その先にも進めました。

    ほぼ同じ環境下で、しきぽんさんが買い増しされてるのはすごいです!
    一度、私もアプリを使って少額の入金と取引をやってみようと思います。
    (もちろん自己責任でやります)

    あとは経験がないのですが、一時的にVPN接続サービスを契約して、
    国内IPを経由させないでHitBTCへアクセスする方法でしょうか。
    (これはほんとに知識がないので不安でしかないです、、w)

    今後も、しきぽんさんのブログを楽しみにしております。

    なるほど……
    人によって状況が異なるのかもしれませんね。
    ちなみに、私が昨日HitBTCを開いたのは接続状況を確認するためなので、買い増し自体はしていません。
    余剰資金があれば、追加購入を検討するという形ですね。
    投資においては適切なリスク管理が必要となりますので、少額での試行錯誤ならアリかも知れませんね。

    皆さんのコメントに励まされております。
    今後もよろしくお願いいたします。

    きしぽんさんおつかれさまです。私、携帯やパソコンでスペクトロコインにログイン出来ません。😅
    下記のように表示されます。
    どのようにしたら良いかわかりますか❓️

    IP AddressYour 211.1.214.156 is blocked

    返信が遅くなり申し訳ありません。
    先ほどスペクトロコインにログインした際には、特に問題は生じませんでした。
    IPアドレスをブロックについては、個別の問題があるのかもしれませんね。
    ログイン時に規定回数以上パスワードを間違えたり、あるいはクッキーの許可をしていなかったり、心当たりはございますでしょうか?
    スマホ、PCのいずれにおいてもエラーが出ているようですし、直接スペクトロコインに問い合わせをした方がよいでしょう。
    ネットワーク上のエラーか、登録者情報のいずれかが引っかかっていると思われます。

    しきぽんさん、お世話になります。
    私、以前にこのブログ内で「私もBNK Holder」の名前で、
    質問の書き込みをさせていただいた者です。
    その節はご回答ありがとうございました!

    5日ほど前に、このブログのお問い合わせ窓口より、
    個別の質問を送らせていただいたのですが届いておりますでしょうか。
    もしよろしければ、ご確認いただけましたら幸いです。

    いつもありがとうございます。
    お問い合わせについて、大変申し訳ありません。
    5日前とのことですが、現時点では把握ができておりません。
    差し支えなければ、再度ご質問をいただいてもよろしいですか?

    コメント失礼します。
    バンクエラの配当で税金かかるのでしょうか?
    今ずっと放置しているので気になりまして…

    コメントありがとうございます。
    配当に関する税金については、専門家ではないため確かな回答は難しいです。
    一般論としては、配当を別通貨に交換するか、法定通貨に両替した場合に税金がかかると思われます。
    配当額が多い場合は、一度税理士に相談することをお勧めします。

    保有していたBNKがすべて消えていました
    手数料として徴収されてしまったのでしょうか・・・
    取り返したい(´;ω;`)

    1年近く放置をしていると消滅する旨が公式サイトに記載されていますので、定期的にログインなどをしておく必要がありますね。
    取り返すことは……現実的ではないかも知れません。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA